チーズはどこへ消えた

「チンパンジーの笑顔」雑読雑感 その13

『チーズはどこへ消えた?』扶桑社、2000年11月、922円
いつものように、気に入ったところを最後に抜粋しておきます。今回は、熟慮型の小人のホーが壁に書き記した言葉を列挙しておきます。
職場やプロジェクトのメンバーで読み合わせや感想を交換し合うと良い刺激になると思います。研修におけるグループディスカッションの教材としても最高です。
この本の紹介代わりに、出版元の扶桑社の紹介ホームページから該当部分を抜粋しておきます。
日本国内で400万部突破。各国のトップ企業が次々と社員教育に採用。単純なストーリーに託して、今こそ求められる「変化を受け入れ、楽しむ」ことを説いた世界的ベストセラー。
米国の医学博士・心理学者であるスペンサー・ジョンソンが著した童話でありビジネス書。1998年に原作が米国、2000年に翻訳版が日本で発売されて以降、累計発行部数は日本で400万部、全世界で2800万部を突破。発売から20年以上経過した今もなお読まれ続けている世界的ベストセラー。IBM、アップル、メルセデス・ベンツ等、世界のトップ企業が研修テキストに採用。ストーリーからは「変化を恐れぬことの大切さ」、「心構えや行動など変化に対してどのように探知して順応していくか」についてのヒントを得ることができる。
【著者】スペンサー・ジョンソン Spencer Johnson, M.D.
多くの企業やシンクタンクに参加し、ハーバード・ビジネス・スクールの名誉会員に列せられている、アメリカ・ビジネス界のカリスマ的存在。経営学の古典的名著でありロングセラーの『1分間マネジャー』(共著、ダイヤモンド社刊)をはじめ、多数の著書を発表している。心理学者であり、心臓のペースメーカーの開発にたずさわった医師でもある。著書のなかでも、寓話に託して、変化にいかに対応するべきかを語った『チーズはどこへ消えた』(2000年/扶桑社刊)は、日本でも400万部を超える爆発的なヒットとなった。2017年、78歳で逝去。『チーズはどこへ消えた?』の続編となる『迷路の外には何がある?』(2019年・扶桑社刊)が遺作となった。
【翻訳】門田美鈴
チンパンジーが気に入った部分の抜粋。小人のホーが壁に書き記した言葉です。
「チーズを手に入れれば幸せになる」(P24)
「自分のチーズが大事であればあるほどそれにしがみつきたがる」(P30)
「変わらなければ破滅することになる」(P40)
「もし恐怖がなかったら何をするだろう」(P42)
「つねにチーズの匂いをかいでみること、そうすれば古くなったのに気づく」(P46)
「新しい方向に進めば新しいチーズがみつかる」(P48)
「恐怖を乗り越えれば楽な気持になる」(P50)
「まだ新しいチーズがみつかっていなくてもそのチーズを楽しんでいる自分を想像すればそれが実現する」(P52)
「古いチーズに早く見切りをつければそれだけ早く新しいチーズがみつかる」(P54)
「チーズがないままでいるより迷路に出て探した方が安全だ」(P56)
「従来どおりの考え方をしていては新しいチーズはみつからない」(P58)
「新しいチーズをみつけることができそれをたのしむことができるとわかれば人は進路を変える」(P60)
「早い時期に小さな変化に気づけばやがて訪れる大きな変化にうまく適応できる」(P62)
「変化は起きる-チーズはつねにもっていかれ、消える
変化を予期せよ-チーズが消えることに備えよ
変化を探知せよーつねにチーズの匂いをかいでいれば、古くなったのに気がつく
変化にすばやく適応せよ-古いチーズを早くあきらめればそれだけ早く新しいチーズを楽しむことができる
変わろう-チーズと一緒に前進しよう
変化を楽しもう!-冒険を十分に味わい、新しいチーズの味を楽しもう!
進んですばやく変わり再びそれを楽しもう-チーズはつねにもっていかれる」(P68)