『ー生幸せになれる料理147-お魚イラストレシピ大百科-』2022年2月1日発行、大垣友紀恵著、つり人社、2,200円

「チンパンジーの笑顔」雑読雑感 その43

『ー生幸せになれる料理147-お魚イラストレシピ大百科-』2022年2月1日発行、大垣友紀恵著、つり人社、2,200円

1993年、ANAの「マリンジャンボ」をデザインした小学校6年生の女の子が書いた本です。私も海釣りを初めてまだ4年目の初心者ですが、一読して料理するのが楽しくなりました。特に、タチウオのさばき方について色んな料理レシピで見ていましたが、簡単で分かり易い。

農産物の料理も、この方に書いてもらって国産農産物の消費拡大に貢献してもらいたいなあと思った次第。

著者の略歴は、次の通り。

「大垣友紀恵(おおがきゆきえ)千葉県市川市生まれ。釣リの好きな父と、料理上手な母の間に生まれ、自然と生き物が大好きな子供時代を送る。ときに20種類以上の生物を飼育観察し、スケツチしていた。

12才から、デザイン、文章、音楽の3つの分野で、日本一を受賞。

ANA機体デザインコンテストで最優秀賞。クジラと海の仲間たちを描いた「マリンジャンボ」は全国で大ヒット。第43回読売新聞全国小中学校作文コンクール特選・文部大臣奨励賞。佐治薫子氏指揮のオーケストラにフルート奏者として参加、全国学校合奏コンクールで内閣総理大臣賞。現在は、デザイナー、アーティスト、アートディレクターとして、第一線で活躍。企業のキャラクターやシンボルマーク、イラスト、絵本、テキスタイル、アートイベント、パッケージや広告のアートディレクションなど、幅広い分野の作品を世に送リ出している。2015年Campaign Asia Pacificが選ぶ、アジアで注目のクリエイター40才以下の40人「40under40」、2019年英国のデザイン賞D&ADイラストレーション部門shortlist選出など。

モットーは、人々が、楽しくなるデザイン、温かい気持ちになれるデザイン、くすっと笑ってしまうようなデザイン、そんな「人々が笑顔になれるデザイン」をすること。

趣味は、魚を釣って食べること。釣魚の色や模様の美しさに魅了され、海は”最高の美術館”だと思っている。
海と命に感謝し、魚を余すところなく美味しく頂く方法をイラストに描いているうちに、魚の深い魅力を伝えたいという情熱が高まり、この本をまとめるに至った。」(著者プロフィールより)

論文ではないので、次にタチオウの料紙レシピの一部を3枚だけ写真で紹介しておきます。つり人社の皆さん大目に見てくださいませ。

たちおう捌き方1
タチオウ 捌き方2
タチオウ 捌き方3

最後に、ANAの会長の推薦分紹介しておきます。他にも、日本ソムリエ協会会長の田崎真也さん他も推薦しています。

「1993年、ANAの「マリンジャンボ」は、世の中  に大きな驚きと感動をもたらしました。当時は飛行機に絵を書くこと自体が突拍子もないことでしたが、何よりも大垣友紀恵さんの夢のあるデザインが素晴らしかった。たくさんの魚とクジラが空を飛ぶ、なんと素晴らしい発想でしょうか。飛行機に乗らないのに「マリンジャンボ」を見るためだけに空港に来る方もたくさんいらっしゃいました。

そして、ANAで働く社員たちも「マリンジャンボ」に夢と希望をいただきました。当時、小学6年生だった大垣さんと、このような形で再び巡リ合うことができることに、不思議なご縁を感じています。

私も釣りが好きで、釣った魚は自分でさばいて賞味します。本書に収録されている魚はほとんど釣ってさばいて食べたことがあります。ですが、これほどバラエティーに富んだ料理法があるとは、まさに目から鱗です。

魚をさばいていると、どうしても無駄が出てしまいます。大垣さんは、その無駄をそのままに終わらせるのではなく、とても美味しそうな料理に昇華させるところが素晴らしいですね。骨まで食べ尽くすというのは食育としても大事ですし、資源の有効活用という点でも賞賛に値します。今の時代に相応しいー冊といえますね。」(この本に寄せて/釣りと料理を愛する4人からのメッセージ 伊東信ー郎/ANAホールディングス会長。大の釣り好きで、東京湾や相模湾などの船釣りをこよなく愛する。、P382)

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