若竹千佐子著『おらおらでひとりいぐも』2020年6月20日、河出文庫、693円、191頁

「チンパンジーの笑顔」雑読雑感 その135

若竹千佐子著『おらおらでひとりいぐも』2020年6月20日、河出文庫、693円、191頁

面白かったです。一人称の「おら」でうまく自分の心情を描いています。死を予感しながらも一人で暮らすお婆の姿がたくましい。

著者の略歴は、次の通りです。
「若竹千佐子(わかたけ・ちさこ)
1954年、岩手県遠野市生まれ。岩手大学教育学部卒業。主婦業の傍ら、幼いころからの「作家になる」という夢を持ちつづけ、55歳から小説講座に通いはじめる。8年の時をかけて本作を執筆、2017年、河出書房新社主催の新人賞である第54回文藝賞を史上最年長となる63歳で受賞しデビュー。翌2018年、同作で第158回芥川賞を受賞。」(カバー表紙裏より)

あらすじは、次の通りです。
「24歳の秋、故郷を飛び出した桃子さん。住み込みのバイト、周造との出会いと結婚、2児を必死に育てた日々、そして夫の突然の死-。70代、いまや独り茶を啜る桃子さんに、突然ふるさとの懐かしい言葉で、内なる声たちがジャズセッションのように湧いてくる。おらはちゃんとに生ぎだべか? 悲しみの果て、辿り着いた自由と賑やかな孤独。すべての人の生きる意味を問う感動のベストセラー、解説 町田康」(カバー表紙裏より)

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