1.日 時  令和5721日(金) 1330分~17

2.場 所  エッサム神田ホール1号館 602会議室(受け付けは13時より)

〒101-0047東京都千代田区内神田3-24-5

 JR神田駅 東口・北口・西口 徒歩2

TEL 03-3254-8787 FAX 03-3254-8808
         https://www.essam.co.jp/hall/access/

 ●実参加とズーム(オンライン)・録画方式の併用

3.参加者  主にJA役職員    

4.日 程   

時 間内 容
13時30分       (司会) 東京農業大学 名誉教授 白石 正彦
1330分~1335(開会挨拶) 新世紀JA研究会代表  JA菊池(熊本県)  代表理事組合長  三角 修
1335分~1340「解 題」 新世紀JA研究会 常任幹事 福間 莞爾
1340分~1420「事例から見るDXの課題と失敗しない進め方」 有限責任監査法人 トーマツ デジタルガバナンスマネジャー 酒井 東悟 氏
1420分~1430質疑
1430分~1510JAの特性を踏まえたDX取り組みのヒント」 合同会社JSR代表(元JA下関 常務理事) 藤川 信久 氏
1510分~1525質疑
1525分~1535休憩
1535分~165RPAOCRの活用による業務の省力化」DXの取り組み事例~その1 JA兵庫西 総合企画部 企画課長 中務 卓真 氏
165分~1615質疑
1615分~1645「組合員情報の検索と活用」DXの取り組み事例~その2 JAべっぷ日出 総務部 情報システム課  課長補佐 大川 貴通 氏
1645分~1655質疑
1655分~17総合質疑
17閉会

録画

「事例から見るDXの課題と失敗しない進め方」 有限責任監査法人 トーマツ デジタルガバナンスマネジャー 酒井 東悟 氏

講演要旨

講演資料

「JAの特性を踏まえたDX取り組みのヒント」 合同会社JSR代表(元JA下関 常務理事) 藤川 信久 氏

講演要旨

 ~「DX」とは単なるデジタル化ではなく、最終的にはJAに付加価値をもたらすものでなくてはならない。確かにデジタル化すると効率化を実感するが、いやゆる「ああ楽になった」で終わらせてはならない~

 それではDXとは何なのか。

 私は「①:仕事を極力デジタル化する。②:楽に効率的により多くの収益を出していく。③:①②を連鎖的に行える、新しい体質・企業風土に変えていくこと。」と定義します。

  • は仕事の中でデジタル化できるものは可能な限りデジタル化する。
  • は①を利用して極力大変な仕事を無くして効率的に収益を出していく。
  • は①②を継続的に行うことができる組織風土をJA内に作り上げる。

DXに取り組むことにより、①②を連鎖的に行える企業風土が定着した時、仕事が一発勝

負の博打ではなくなり、事業を枝葉のように広げていける変化に対応できる組織になることができるのです。

 協同組合として組織基盤強化をしっかり行い、この上に立ってDXで経営基盤強化を図らなければなりません。

 私はこれからのJA運営は、一見対極にあるように思われる、非効率的な「教育文化活動」と効率的な「DX」を経営の両輪としてやっていくべきだと思っています。

 では、なぜDXに取り組まなければならないか。

 取り組まない人の多くは「DXをしなくても困っていない。このままでもやっていける。」と思っています。

 しかし、現代社会は加速度的に変化をしています。「これまでの10年は大丈夫だったからこれからも10年大丈夫だろう」はもはや通用する時代ではないのです。周囲が急速に変化している現状において、停滞は後退と同義です。

 JAは早急にDXに取り組み、定義で述べた①②を連鎖的に行える③組織風土・体質を作っていかなければなりません。

 ではなぜJAはDXが進まないのか。

 進まない理由をあげると次のようになります。

 1.「役員や管理者がDXを理解していない。」

 2.「抵抗勢力の存在」。とにかく「変化が嫌い」という人が存在します。

 3.「今困っていない。このままでもやっていける」と思っている人が存在します。

 しかし、実はこの大きな3つの問題よりもさらに大きな4つ目の問題が横たわっています。それは他業態にも若干あるのですが「JA界全般にITリテラシーが低い」ということです。

 それでは私がDXにどう取り組んできたかを簡単に述べてみます。

 それまでほとんど改革が行われてこなかったJA経営の急所である営農経済部門に狙いを定めIT・デジタルを使って改革に取り組みました。

 具体的な取り組み方法としては、若い職員からなる「プロジェクトチーム」を作り進めていきました。メンバーの選考は「①若くて柔軟な思考ができる者、②仕事に対して前向きな者、③周囲に良い影響を与える者いわゆるインフルエンサー」を基準に、慎重に行いました。職位は選考対象とせず、とにかく前述の基準で選考しまた。

 この方法が多くの付加価値を生み、JAをさらに前進させることになりました。これなくして大きな成果は上げられなかったと確信しています。今振り返ってみると、この取り組みこそが「DX」だったのです。

 この方式でやっていくといろいろと付加価値が生まれました。一番にあげられるのが人材育成です。特にメンバーは若手を主に起用しましたが、彼らが前向きに多くの提案をしてくれ、課題を解決してくれたからこそ、デジタル化やDXを確実に前に進めことができたのです。中核的人材の育成にはもってこいの教材です。

 また、わかりやすい形で現れたのが肥料農薬の予約注文の入力時間の8割削減と供給量の2割増加であり、職員のコミュニケーション能力の高まりです。この効果がJA内に波及していきますので職員が活性化していくのが確実に感じられます。まさにDXです。

 どうしようかと悩んでいるJAは一時も早い導入をお勧めします。

紙と鉛筆の時代は終わった

これからはDXで付加価値の創造を

講演資料

「RPA・OCRの活用による業務の省力化」DXの取り組み事例~その1 JA兵庫西 総合企画部 企画課長 中務 卓真 氏

講演レジュメ

RPA・OCRの活用による業務の省力化について

(JA兵庫西 総合企画部 企画課長 中務)

1.JA兵庫西の概要・紹介

2.RPA・OCR導入の経緯と現状について

  当JAにおいてRPA・OCR事業を導入する経緯と現状について

3.RPAの運営について

  RPA導入後の運用方法について、考え方について

4.導入に向けた検討内容・留意事項について

  RPAの導入に向け、職員への周知や業務の洗い出しについて

日々の運営における留意事項について

5.OCRの運営状況について

  営農関連業務(各種資材注文・RC利用申込とりまとめ業務)の省力化について

6.RPA導入に関する費用・その効果について

RPA・OCR運営当初における費用については以下の通りとなっています。

時期項目費用詳細費用千円備考
令和元年8月RPA初期導入・サポート費910シナリオ構築
令和元年10月RPA年間ライセンス費908フル機能版(※)
RPA運用サポート費1,285100時間サポート
令和2年8月追加年間ライセンス費248実行版(※)
令和2年10月OCR導入・サポート費2,792OCR機器一式
12月OCR年間保守料386OCR機器(※)

(※)の項目については、毎年発生するライセンス・保守料です。

現在、RPA専用端末機2台(フル機能・実行用)とOCR機器1台を配備しています。

講演資料

「組合員情報の検索と活用」DXの取り組み事例~その2 JAべっぷ日出 総務部 情報システム課  課長補佐 大川 貴通 氏

講演要旨

講演資料